フローリングが日焼けにより色褪せたり、
色味が変わってしまう現象につきまして、
当社の考えを述べさせていただきます。
上図は、窓側(右側)部分が日焼けにより
退色してしまっております。
では、なぜこのような日焼けは起こるのでしょうか。
それを知るにはまず、
紫外線と赤外線について知る必要があります。
太陽の光の一部である紫外線・赤外線はともに
人の目では見えない不可視光線です。
紫外線は、光の波長が、光のスペクトルで紫の外側にあるため、
紫より外で、紫外線と呼ばれます。
UVは、Ultra Vaiolet raysの略で、紫を超えた光線という意味です。
この紫外線は、太陽から放出されると、大部分がオゾン層に吸収され
地表まで到達するのはわずかとなります。
この紫外線は、
フロアコーティングで防げます。
厳密には、完全ではありませんが、大幅に紫外線をカットするため、
紫外線による日焼けは軽減できます。
※紫外線対策済みのフロアコーティング剤の場合に限ります。
しかし、紫外線対策済みのフロアコーティングをすれば、
100%日焼けしないワケではありません。
多くの誤解がありますが、
フローリングの日焼けは、紫外線だけではありません。
問題は、赤外線なのです。
フロアコーティングで赤外線に対応している商品は
当社を含め、皆無と言えます。
赤外線は地表まで届き、地表を暖める作用があります。
この赤外線による熱が、
フローリング材(表面加工物)の退色を促進してしまい、
徐々に日焼けが進行していくケースが多いことがわかりました。
表題の回答としましては、
フロアコーティングで大幅に日焼けは抑制できますが、
絶対ではありません。
日当りが良く、太陽光が直射するフローリングは、
赤外線の熱による日焼けの懸念が残ってしまいます。
対策として、窓ガラスフィルムを貼ることも効果的ですが、
紫外線(UV)カット対策済みの
フロアコーティング施工だけでは、
フローリングの日焼け対策としては不完全な現状が
ございます。